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ITという花形業界の裏側

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IT関係者であれば、SIという言葉はご存知でしょう。
SIとはSystem Integrationの頭文字を取ったもの。

SIは、一般的には企業からのニーズに合わせてシステムを開発すること、もしくはそういったビジネスのことを指します。

SIの対極にあるのがパッケージ・ビジネスです。
これは、ある程度想定した機能を盛りこんだソフトウェアを製造しておき、比較的安価で広く販売する方法です。

(安価といっても、数千万円するパッケージもあります)

単純に言えば、オーダーメイドか、既製品かの違いです。
(SIの中では、基本部品としてパッケージを用いますし、ERPのような大きなパッケージをカスタマイズすることもあります)


IT系というと、よく知らない人は一緒くたにして、「カッコいいビジネス」「稼げるビジネス」「花形産業」と言いますが、実態は違います。

IT業界と言っても、SI会社、パッケージ・ベンダー、それにGoogleのようなITサービスを提供する会社など、様々な業態があります。

Googleのような会社は、新しい分野を開拓していて花形産業かもしれませんが、SI会社の実態は、まさに肉体労働です。

前職はいわゆる大手SI会社でした。
ITブームの時には、私の会社の株価も急上昇しましたので、どれだけIT業界が理解されていないのかが分かります。

SIは、数名から、多いときには数百人のプロジェクトで目に見えない「システム」を、相談しながら作り上げるという、苦労の絶えない仕事です。

期限は決まっているのに、作るものは曖昧。それなりの知識が必要だけど、そういう人材は何故か枯渇している。

クライアントはクライアントで忙しいので、何が作りたいのかを考える余裕がない。

きちんと作ろうと思えば、それなりのコストは掛かるのに、営業は受注成績を伸ばしたいために、安く受注してしまう。そのために、プロジェクトで使える予算が限られる。

様々な要因が重なり合って、結局、最後にプロジェクトメンバー個人にしわ寄せが来る。

毎日のように残業が続き、土日も休めない。
トラブルがあったら深夜でも呼び出される。

そんな業界なのです。

■要点■

・IT業界にもいろいろある
・IT業界は決して花形産業ではない

■課題■

・なぜ、このような状況に陥るのか?


(つづく)

コラム執筆: キャリッジウェイコンサルティング今井孝 : 2007年03月21日 16:13

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