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新規事業は起業家の疑似体験
今回からは、新規事業特有のプロジェクトマネジメントについて書きます。
何回続くかは分かりません。
私は会社員時代は8年弱、ずっと研究開発や新規事業の立ち上げをやっていました。
大企業だからといって、新規事業を立ち上げる手順や体制はありませんでしたので、いつも手探りでした。
しかも、大企業というものはお金があります。
普通に考えたら見込みがなさそうな事業にも、平気でお金をつぎ込めます。
20代の素人がチームリーダーになって、見込みのない新規事業を進めるわけですから、そりゃ失敗しますよね。
お金がある分、判断が甘くて、中小企業より失敗の数は多いのです。
しかも、悪いことに、社内の規則は通常のプロジェクトを前提に作られていますので、新規事業にチャレンジしても売上につながらなければ評価されませんし、意思決定のプロセスもガチガチという有り様。
日々状況が変わる新規事業にとっては、大企業のルールは足かせ以外の何物でもありません。
しかも、大きなことをやろうとすると、部署間の連携が必要になります。
これがまた大変です。
評価は各部署ごとにされますから、他部署の見込みの薄い事業を手伝うより、今儲かりそうな案件に人を投入するのが当然の判断ですよね。(部署のマネジャーであれば)
部署間の壁も厚いです。
もし、企業内で出世しようと思ったら、新規事業なんてやらずに、儲かっている部署に狙いを定めてキャリアを積むほうが得策です。
では、どうして新規事業をやるのか?
もうこれは、「自分の成長」のためです。
新規事業のプロジェクトリーダーは、起業家の疑似体験が出来るポジションです。
お金や時間や人など、限りあるリソースを駆使して、新しい収益源を創り出す経験は、他ではできません。
そして、この経験は、どんな業界に行っても通用するスキルとなります。
スピード感、人の巻き込み方、素早い判断とリスクを辞さない決断、etc.
座学では決して身に付かないビジネスセンスが、数々の難局を乗り越えるうちに研ぎ澄まされていきます。
前半では、大企業の欠点ばかり挙げましたが、失敗を恐れずにチャレンジできる環境があるというのは、幸せなことですよね。
ぜひ、新規事業にチャレンジしていただきたいと思います。
■要点■
・新規事業のプロジェクトリーダーは、起業家の疑似体験ができる。
■次のテーマ■
9つのマネジメント項目について。
(つづく)
コラム執筆: キャリッジウェイコンサルティング今井孝 : 2008年03月27日 07:57